科学的介護推進体制加算とは?LIFEを活用した新しい加算制度を解説

令和3年度介護報酬改定で新設された「科学的介護推進体制加算」は、介護現場の質の向上を目指す取り組みの一環として設けられた加算制度です。
科学的介護とは、データに基づいたケアの計画・実施・検証を行うことを指し、その中心となるのが国が整備した「LIFE(科学的介護情報システム)」です。
目次
科学的介護推進体制加算の概要
- 対象サービス:通所介護、特養、老健、グループホーム等
- 加算単位:月40単位(例:通所介護)
- 目的:データ収集・分析に基づいた科学的介護の実現
加算を取得するための要件
- LIFE(科学的介護情報システム)への登録
- 所定の情報(ADL、栄養、口腔、認知など)の定期提出
- LIFEからのフィードバックをもとにしたケアの見直し
- 体制整備(記録方法の整備や職員研修など)
このように、科学的介護推進体制加算は「LIFEへの対応」が前提となっており、記録と提出業務の体制づくりが必要です。
LIFE提出の流れと実務上のポイント
提出データ例:
- ADL情報(Barthel Indexなど)
- 栄養スクリーニング
- 口腔状態の評価
- 認知機能に関する評価
頻度:
利用者1人につき、原則6ヵ月ごとに1回以上の提出が必要
提出方法:
LIFE提出用のCSVファイルを国保連システム経由でアップロード
注意点:
- 記録の抜け・ミスにより提出不能となるケースがある
- LIFEと連動していない記録ソフトでは作業が煩雑になりがち
加算取得のための準備:ICTとの連携が鍵
LIFEへの対応と加算取得を円滑に進めるには、記録ソフトとLIFEの連携が重要です。
たとえば通所介護向けの「コネクトケア」では、LIFE対応項目があらかじめ記録画面に組み込まれており、提出用ファイルの自動生成も可能です。
コネクトケアのLIFE対応機能(一例)
- 記録ミスを防ぐ入力チェック機能
- LIFE項目だけの一覧管理画面
- 提出CSVの自動作成と出力
ICTやデジタル操作に不安がある経営者・スタッフの方にも、わかりやすく運用できる設計になっています。
まとめ:科学的介護推進体制加算は、経営とケア品質の両立を支える仕組み
介護業界における「見える化」と「根拠あるケア」の実現に向けて、科学的介護は今後ますます重視されていきます。
加算取得に向けた第一歩として、LIFE対応がしやすい体制づくりと、記録の見直しをはじめてみませんか?
「まだ対応していない」「LIFEがよく分からない」という方も、お気軽にご相談ください。
現場の負担を増やさず、しっかり加算取得できる体制をご提案いたします。
